どうぶつ出版社はどうぶつが主人公となる絵本作品を世の中に公開する出版社ですが、今回ご紹介するキャラクターはハンバーグマさんです。
ハンバーグマさんを始めてみた方は、「これはハンバーグです」という回答が返ってきます。そう思います。これはハンバーグです。
しかし、これはハンバーグ大好きな作家さんが、どうしてもどうぶつ出版社でストーリー化したいという強い要望、というよりも執念に押され、なんとかクマさんに結び付けることでどうぶつ出版社から絵本をリリースすることができたという背景があります。
ハンバーグマが最初に出てくるときは、「ハンバーグ」で、どうぶつ要素は一切ありません。これに作家さんは無理やりクマちゃんをつなげ、耳や鼻(のようなくちばし?)を後付けすることで、くまモンのようなクマキャラに押し寄せたと考えられます。
ハンバーグへの愛が強すぎるため、ハンバーグマのくちばしは着脱可能という設定のようで、作者としてはあくまでもハンバーグマはハンバーグという位置づけで維持したいのでしょう。
これほどまでにハンバーグに執着する作家さんに、「あなたにとってのハンバーグとは?」という質問をしたところ、「平家の里」と帰ってきました。
「平家の里」 とは、宮崎椎葉村を起源とするハンバーグ専門店で、この地域は別称「平家の里」と呼ばれており、平家方の鶴富姫と源氏方の那須野大八郎の悲恋物語は日本版「ロミオとジュリエット」として長く言い伝えられています。
直営はたった7店舗しかなく(宮崎3店舗/関東4店舗)、これにFC3店舗という、超レアなハンバーグ屋さんなのですが、作家さんが語るには、「小さなころ、宮崎県で食べた俵ハンバーグを、お店のお兄さんやお姉さんがギューって焼いてくれたのが記憶に焼き付き、ハンバーグを見ると、いつでも 「平家の里」 の俵ハンバーグを思い出してしまう」とのことでした。
特に聞いてもいないにもかかわらず、「平家の里の特徴はつなぎを一切使うことなく、国産牛の旨みを炭焼きで一気に閉じ込めた逸品。自分が特別に扱ってもらえている気分になったの」といつまでも語り、いつまでたってもインタビューが終わることはありませんでした。
長くなりましたが、ハンバーグマが目指すのは「トップのエンターテイナー」のようです。メジャーになりたいという気持ちから、相棒の折れピクルスと一緒にエンターテイメント業界に挑戦し続けるハンバーグマは、私たちに忘れている「夢を追い求める」という気持ちを思い出させてくれます。
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