クヌギ森の謎のキノコ|昆虫絵本

昆虫絵本クヌギ森の謎の絵本 表紙 こども絵本
昆虫絵本クヌギ森の謎の絵本 表紙

魔法使いから新しいツノをもらったカブトムシですが、なんと生えてきたのは謎のキノコ。カブトムシに生えたキノコをめぐって、クヌギ森の昆虫たちが大騒ぎします。

昆虫絵本クヌギ森の謎の絵本 表紙
昆虫絵本クヌギ森の謎の絵本 表紙
クヌギ森の上空を飛ぶヘビトンボとヘラクレスカブトムシ
クヌギ森の上空を飛ぶヘビトンボとヘラクレスカブトムシ

ここは昆虫たちの住むクヌギ森。ヘビトンボとヘラクレスカブトムシが遠く離れたところから、クヌギ森に遊びに来ました。

クヌギ森の昆虫たちが集まってファッションショーを開催
クヌギ森の昆虫たちが集まってファッションショーを開催

今日はクヌギ森でかっこいいファッションショーを開催しているのです。昆虫たちは、ワイワイとにぎやかに過ごしています。

クモをおなかに貼り付けてスパイダー・クワガタになった
クモをおなかに貼り付けてスパイダー・クワガタになった

「今日のわたし、クモちゃんと一緒に、スパイダー・クワガタになってみたの!」
アリンコ軍団やテントウムシ、スズメバチは一斉に「かっこいー!」と声を上げています。

けっこうレアキャラなヘビトンボにみんなびっくり
けっこうレアキャラなヘビトンボにみんなびっくり

初めて見るヘビトンボに、みんなびっくり。
「かっこいい!」「王の風格だねぇ」

みんなに大人気のヘラクレスカブトムシ
みんなに大人気のヘラクレスカブトムシ

ひときわ皆の目を引いているのはヘラクレスカブトムシです。
「やっぱ、ヘラクレスさんは最高のかっこよさだね!」

クヌギ森の昆虫たちが楽しんでいる様子をコッソリ見るカブトムシ
クヌギ森の昆虫たちが楽しんでいる様子をコッソリ見るカブトムシ

そんな、にぎやかなファッションショーの後ろから、カブトムシがコッソリと昆虫たちを見ていました。

ヘラクレスカブトムシのようにもう一本くらいの角が欲しいカブトムシ
ヘラクレスカブトムシのようにもう一本くらいの角が欲しいカブトムシ

「やっぱり、わたしももう一本くらいツノが欲しいなー」と木の枝を頭にのせながら、カブトムシは思いました。

どうしてもツノを増やしたいカブトムシ
どうしてもツノを増やしたいカブトムシ

「そうねー、このくらい大きくてかっこいいツノ、みんながうらやむだろうな!」
カブトムシは、何としても新しいツノが欲しくなったのです。

クヌギ森の奥に住む魔法使いに会いに行くカブトムシ
クヌギ森の奥に住む魔法使いに会いに行くカブトムシ

「ようし、魔法使いにツノを増やしてもらおう!」と、カブトムシはクヌギ森の奥に住む魔法使いに会いに行くことにしました。

魔法使いのいる森にやってきたカブトムシ
魔法使いのいる森にやってきたカブトムシ

ここは、魔法使いが住む薄暗い森。
「うぅ~、なんだか怖いな~」

木の洞穴から出てきた魔法使いのオサムシモドキ
木の洞穴から出てきた魔法使いのオサムシモドキ

「そこにいるのは誰だい?」と魔法使いの大きな声に、カブトムシはビックリ。
「わたし・・・カブトムシです・・・」
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ」と魔法使いは優しく言いました。

新しいカッコいいツノが欲しいカブトムシ
新しいカッコいいツノが欲しいカブトムシ

「わたし、新しいカッコいいツノが欲しくて・・・もう何本か、このあたりに・・・」
とカブトムシは魔法使いに相談しました。
「フンフン、なるほど」と魔法使いも話を聞いてあげました。

カブトムシの頭に謎のパウダーを吹きかける魔法使いのオサムシモドキ
カブトムシの頭に謎のパウダーを吹きかける魔法使いのオサムシモドキ

「オーケー、オーケー、それじゃアナタの頭に新しい素敵なツノが生える魔法をかけてあげよう」
そう言って、魔法使いはカブトムシの頭にゾンビパウダーを吹きかけました。

「キャッ!」とビックリしたカブトムシ。
「大丈夫、大丈夫、すぐにかっこよくなるからねー」

カッコいいツノが生える魔法をかけてもらったカブトムシ
カッコいいツノが生える魔法をかけてもらったカブトムシ

「カッコいいツノが生えたら、また戻ってくるんだよー」と魔法使いは言いました。
カブトムシは、頭がムズムズする感じ。「早くツノ伸びると良いなー」と嬉しくなりました。

カブトムシの頭に謎のキノコが生えてきた
カブトムシの頭に謎のキノコが生えてきた

それからしばらくすると、カブトムシの頭から小さなツノが生えてきました。
そのツノは、見る見る大きくなっていきました。

昆虫たちがクヌギ森の広場でワイワイ賑やかに集まっている
昆虫たちがクヌギ森の広場でワイワイ賑やかに集まっている

今日もクヌギ森の昆虫たちは広場に集まって、みんな思い思い賑やかに過ごしています。
すると、その後ろからカブトムシがやってきました。

突然、暴れ出したカブトムシ
突然、暴れ出したカブトムシ

「うがー!」と突然、カブトムシが暴れ出し、昆虫たちはビックリ!
「なんだ、なんだ、どうしたんだ?」

暴れまわるカブトムシに昆虫たちはビックリ
暴れまわるカブトムシに昆虫たちはビックリ

「うがー!うがー!」
大暴れのカブトムシに昆虫たちは手のつけようがありません。

カブトムシの様子がおかしいことを相談する昆虫たち
カブトムシの様子がおかしいことを相談する昆虫たち

昆虫たちは「なんだかいつものカブトムシと違うねー」
「あんなに乱暴だったかしら・・・」と話しました。

暴れるカブトムシを観察する昆虫たち
暴れるカブトムシを観察する昆虫たち

昆虫たちはカブトムシの様子を観察してみました。
「う~ん、なんだかおかしいぞ~」

カブトムシの頭に謎のキノコが生えている
カブトムシの頭に謎のキノコが生えている

「あれ、カブトムシの頭に、何かついているねー」
「どうやら、あのキノコみたいなヤツが、ガルガル言ってるねー」
「あれって、もしかして・・・」

カブトムシの頭に生えていたのは冬虫夏草?
カブトムシの頭に生えていたのは冬虫夏草?

「あれは冬虫夏草!?」
「え、体中の養分を吸われて、カラカラになってしまうという!?」
「カブトムシ、どうなっちゃうのー」

キノコが恐れる昆虫っていたかなー?
キノコが恐れる昆虫っていたかなー?

早くキノコを取ってあげないと、カブトムシは完全に冬虫夏草になってしまいます!
「キノコ好きな昆虫と言ったら・・・」
「あの昆虫だねぇ」

キノコムシを呼んでみよう
キノコムシを呼んでみよう

「そうだ、キノコムシだ!」「おーい、キノコムシ〜!」
昆虫たちは、いっせいに大きな声で呼びました。

昆虫たちに呼ばれてやってきたキノコムシ
昆虫たちに呼ばれてやってきたキノコムシ

「呼んだ?」とキノコムシがやってきました。
「カブトムシがナゾのキノコに操られているんだ」
「何とかできるかい?」

ナゾのキノコに操られるカブトムシを見るキノコムシ
ナゾのキノコに操られるカブトムシを見るキノコムシ

「あー、キノコ!キノコの根っこが脳の中に入り込んで、操られているねー」
「これは慎重にいかないとねー」とキノコムシは言いました。

キノコムシはソロリ、ソロリとカブトムシに近づくと・・・

カブトムシの頭に生えたナゾのキノコを引き抜くキノコムシ
カブトムシの頭に生えたナゾのキノコを引き抜くキノコムシ

「エイッ」 ブチッ!
キノコムシは突然、カブトムシの頭のキノコを勢いよく抜き取りました。

「エッ⁉」昆虫たちとキノコは一斉に驚いたようす。

カブトムシの頭から取ったキノコを食べるキノコムシ
カブトムシの頭から取ったキノコを食べるキノコムシ

キノコムシは、取ったナゾのキノコをモグモグと、美味しそうに食べてしまいました。

キノコが取れたカブトムシはフラフラとしています。

カブトムシを心配する昆虫たち
カブトムシを心配する昆虫たち

「大丈夫?」昆虫たちはカブトムシを心配そうに見つめました。
「わたし、カッコいいツノが欲しくって…」と、カブトムシは魔法使いの話をしました。

寝床に帰っていく昆虫たち
寝床に帰っていく昆虫たち

「新しいツノなんて無くっても、そのツノは素敵だよ」と昆虫たちはカブトムシに言いました。

「うん…」とカブトムシは小さな声で答えました。

ようやく安心した昆虫たちは、それぞれの寝床に帰って行きました。

昆虫たちがいなくなった地面から何かが出てきました…
昆虫たちがいなくなった地面から何かが出てきました…

おや、昆虫たちが帰って、誰もいない地面が、モコモコと動いています。

冬虫夏草はセミの幼虫にくっついた
冬虫夏草はセミの幼虫にくっついた

ポコッ あれ、セミの幼虫‼
頭にまたナゾのキノコが付いているようです…。

絵本 クヌギ森のナゾのキノコ オシマイ
絵本 クヌギ森のナゾのキノコ オシマイ
絵本 クヌギ森のナゾのキノコ 登場人物
絵本 クヌギ森のナゾのキノコ 登場人物

昆虫絵本「クヌギ森のナゾのキノコ」に登場する昆虫は、クワガタとクモ、カブトムシ、ヘビトンボ、ヘラクレスカブトムシ、オサムシモドキ、キノコムシ、スズメバチ、テントウムシ、セミ、カメムシ、カナブン、ゾウムシ、アリ、セミの幼虫(マンドラゴラ)でした。

クヌギ森の夏祭り

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