ザリガニが主人公の冒険絵本
ザリガニの絵本。小さな公園の川に住んでいるザリガニさんが大脱走する絵本。
ザリガニ釣りしたことありますか?
枝の先からヒモをたらし、スルメイカのような乾物を結んで、浅い池や沼のフチにいるザリガニを釣るのです。
美味しいスルメの香りはザリガニさんの嗅覚にビンビン反応し、石の隙間からワラワラ出てきます。
そのまま待っていると、スルメの両端を器用にハサミで捕まえるので、そのまま上に引き上げると釣れるのです。
そんなザリガニ釣りをザリガニ的視点で作成された本作。まさにザリガニ絵本の王道とも言えるストーリーに仕上がっています。
釣られた後のザリガニさんは、人間のお家に連れてこられます。
ところが、小さな水槽なんかではザリガニさんは満足しません。
水槽を抜け出し、あちこちウロウロ、フラフラと動き回ります。
何度か脱走を企て、そのたびに捕まっているうちに、「こっちのおうちもすきよ」と水槽の居心地の良さを感じていきます。住めば都というものでしょうか。
ザリガニの適応力の高さという特性をきちんと取り込んだ絵本に仕上がっています。
ところで、本当にザリガニって水槽から脱走するのでしょうか?
水面と水槽のフチの高さがそれほどなければ、特に水温が高い日には、ちゃんと脱走します。
脱走してリビングを歩き回り、思いもよらない隙間に隠れたりしますよ。
あらすじ
ある日、美味しそうな香りのする食べ物を思わずはさんでしまいました。
釣りあげられ、気が付くと知らない場所。
ザリガニさんが家中をたくましく動き回ります。
「絵本 ザリガニさんのだいだっそう」 本編
絵本 ザリガニさんのだいだっそう スライダー
小さな公園の小さな川に ザリガニさんは住んでいます。
ある日、 ザリガニさんが のんびりと過ごしていると・・・
すいーっと、おいしい香りのする 何かが目の前にやってきました。 あんれー、何かしら、これは。 おいしそう!
おいしく、いただきまーす! あれ、あれー! ぐいーっと、体が引っ張られます。
あんれー、つかまっちゃった! これから、どうなるのかしら。
毎日毎日、こんな狭いところに、 いられないわ。 今日は、お散歩にいくわ。
あら、ここ、ひんやあり! 涼しくて、居心地がいいわ。
また、ここに戻ってきちゃった。 でも、わたし、お散歩が好きなの。 次は、どこに行こうかしら。
うん、とても過ごしやすいですね! わたしのお気に入りハウスになりました。
でも、なんだか、こっちのおうちも好きよ。 カニカマが食べられるんですもの!
おススメ度
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