クワガタ｜絵本のキャラクター紹介

まさか、こんなデフォルメされたクワガタが出てくるとは・・・。作者が何を思い、このキャラクターを生み出したのか。

というくらい、絶妙に単純化された昆虫絵本「クヌギ森の夏祭り」に登場するピンク色のクワガタです。

昆虫絵本「クヌギ森の夏祭り」 は私たちに毎年訪れる夏の雑木林に集まる虫たちをテーマにした絵本です。１本の木から湧き出る樹液を奪い合う昆虫たちの様子を夏祭りとして物語が進みます。

その中で、最も早く樹液を見つけてブーンと飛んでくるのがクワガタです。
「一番乗り―」と飛んできた直後に、カブトムシにドロップキックを食らってしまいますが、昆虫たちにとっては樹液を一番乗りでチュウチュウすることは死活問題です。

樹液という餌場を取り合ってカブトムシとケンカとなりますが、これが毎年の醍醐味。子供たちはこれが見たいんです！カブトムシとクワガタ、どっちが強いのかは、体格や技量、その時の環境によって左右されますが、力で押しどけたり、隙間を見つけてチュウチュウしたりと、昆虫たちなりに争いに妥協点を見出す点は、見ていてほっこりとしますね。

昆虫絵本「クヌギ森の夏祭り」 では、カブトムシとクワガタが投げたり、投げ飛ばされながら、セミの幼虫の羽化をみんなで見守っています。

みんな大好きなクワガタ、寿命が数か月～数年も生きる種もあり、今後の活躍に期待です。