この度、どうぶつ出版社では新作絵本「森クマさんのほどよい田舎くらし」の刊行予定をお知らせいたします。
近年、都会から田舎への移住が増えていますが、その途中段階では、都会の人が田舎と触れ合うというステップが踏まれます。都会で働きながら、時々田舎を感じる。自分の帰る場所を自分で見つけ、作っていくのが最近の田舎暮らしのファーストステップだと思います。
一言で「田舎」と言っても、都会から何時間もかけての移動が必要であったり、実はほんの少しの移動時間で見つかる田舎もあり、その概念は受け取り側次第であるとも言えます。
この「森クマさんのほどよい田舎くらし」では、そのような「遠い田舎?それともすぐ近くの田舎?」という概念が盛り込まれています。

この21世紀の私たちの暮らしにおいて、「田舎」とは、これまでの田舎という認識ではなく、「自分の別の居場所」と換言することもできます。
旅行で行ったいくつかの思い出の場所、親戚や友人の暮らす町、自分の暮らすすぐ隣・・・。
「森クマさんのほどよい田舎くらし」では、そんな「あのカフェ、良かったなぁ」や「また行きたい場所」を取り込んだ絵本となっています。

都会で暮らすリスさんが訪れた森クマさんの森のカフェで、ほっこり過ごす一日。
森クマさんの素っ気なくも、温かいおもてなしに、心がふんわり軽くなる、大人のための優しい絵本です。
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