カメムシ、飼い始めました

お知らせ

2023年を迎え10日も過ぎ、お正月感も消え始めたある日、お部屋にカメムシがいました。

カメムシは羽化直後らしく、白い壁紙にくっついた状態で動かず、まだ柔らかそうな体表は薄茶色で、一見するとカメムシかどうか、分かりにくい状態でした。

捕まえて外に逃してやろうとも思いましたが、冬の寒い中だとエサもなく凍えてしまうだけです。

カメムシの飼い方

カメムシを我が社の新メンバーに迎えよう。

ちょうど最近、これまでメダカ用だった水槽が空いており、土を入れてテラリウム化していたので、その中で過ごしてもらうことにしました。

テラリウムには透明のアクリルフタが乗せてあり、中には苔のほか、謎のドングリの芽、流木、ポトスやオリーブの挿木が植わり、ちょっとした箱庭のようです。

カメムシ、テラリウムを散策する

テラリウムに放り込まれてすぐの薄茶色のカメムシは、相変わらずじっとして動かず、弱っているように見えました。冬を越せなくても、寒空の下に放り出されるよりは、いくらか暖かい環境です。

カメムシの色付き

それから数日、同じ草の裏側にくっついていたカメムシは少しずつ、私たちがよく知る黄緑色になっていきました。

一週間もすると、テラリウムの中を元気に動き回る様子が見られました。

カメムシのエサ

カメムシのエサは果物や草かと思い、鏡餅の上に乗っていた橙をテラリウムに放り込んだところ、特に吸うこともなく、橙はカビていきました。

その後、カビた橙は取り除き、新鮮なミカンの皮を入れましたが、これも吸っている様子はありませんでしたが、テラリウムの中は水滴があちこちに付いているので、水分には困らないように見えます。

カメムシの飛び方

さて、カメムシもテラリウム生活に慣れ、ジャングルの様子もひと通り把握したようで、いよいよ次の活動が始まったようです。それは飛行。

草の先端から飛び立つカメムシ

ちょっとした草木の高い場所に移動し、黄緑色の薄く美しい羽を広げてテラリウムの天井を向けて羽ばたくのです。

天井のアクリル板や伸びた草にぶつかり落ちてしまいますが、カメムシは何度も空へ向けて飛び立とうとしているのでした。

部屋の中に放してやりたい気持ちもありましたが、真っ先にネコの餌食になって、パクチー臭が部屋に充満するのも目に見えていたので、春までテラリウムにいてもらうことにしました。

カメムシの好きな場所

10日ほど経ち、カメムシはすっかりテラリウムの主になったようです。エメラルド裸石のような美しさのボディラインで天井に張り付いています。最近のお気に入り場所は正月飾りについていたウラジロの葉っぱ。挿し木は根付かず枯れているのですが、カメムシが何度もウラジロにしがみついては落ちるのを繰り返し、よほど気に入ってあるようなので、そのままにしてあります。

枯れたウラジロがお気に入りの場所

後日談

その後、カメムシはオリーブの挿し木の汁を吸っていることが確認されました。

オリーブの挿し木の汁を吸う産まれたてのカメムシ

2023年3月2日追記

カメムシ、水槽から行方不明になりました。

カメムシのおすすめ絵本

どうぶつ出版社の絵本「カナブンとカメムシの民藝の心」
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カナブンとカメムシのどきどきキャンプ
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